健康経営について
従業員の「健康」を考えることは「経営」を考えること
企業が直面する現状と今後の課題
今後より進むことが予想される生産年齢人口の減少と65歳以上人口の増加により、企業にも新たな課題が発生しています。有効求人倍率は年々上昇しており、若年層の企業選びのポイントも社風や雰囲気、仕事を通じた成長などを重視する傾向に変わってきています。また、年金支給開始年齢の引き上げと定年延長義務化に伴い、従業員の高齢化が進んでいます。従業員の高齢化は、経験値の高い労働力を確保するチャンスである一方、従業員の健康リスクは無視できない課題となってきています。
高齢化の推移と将来推計
今なぜ「健康経営」が注目されているのか
少子高齢化のなかで増加を続ける社会保障費に対してどのような対策をとるかは国にとっても企業にとっても喫緊の課題です。例えば医療費の増加は健康保険組合等の財政悪化を招き、結果として健康保険料の上昇という形で企業負担の増加にもつながります。そして従業員の健康状態の悪化は企業の生産性を低下させ、人材定着率の低下や人材確保にも悪影響を及ぼします。一日の大半を過ごす職場での生活を見直すことは、従業員個々の健康状態に影響し、適切な対策をとることで健康や活力の向上が組織の活性化や生産性の向上につながります。
生産年齢人口減少と従業員の高齢化に直面する企業が、永続的な業績向上・企業価値向上を考えたとき、積極的な従業員の健康へ関与することに今注目が集まっています。
- 「健康経営」は特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。