【今日の歯科ネタ!】~歯周病と認知症の関係~

Vol.6 歯周病と認知症の関係

こんにちは。
歯科衛生士の城 明妙(しろ あけみ)です。

保健事業のご担当者様、人事・労務のご担当者様に、歯科の健康情報を発信する際のお役立ち情報を、お届けいたします。

介護が必要になる原因の第1位は認知症

 介護が必要になる原因の第1位は認知症です。その認知症の中でもアルツハイマー認知症は、その約6割を占めています。
 認知症の予防には、良く噛んで食べることが大切で、その刺激や、噛むことにより脳への血流か増える事が一番の理由とされてきました。

健康寿命延伸はとても大きな課題

アルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドβタンパク質か蓄積していくことで、脳の働きを妨害したり、脳が萎縮していく病気です。アミロイドβタンパク質は、経年的に生成され、20年くらいかけて少しずつ脳に蓄積していきます。
しかし、歯周病があると、脳に取り込むスピードが10倍から20倍速まることがわかりました。
 そもそも脳には、巧みな「脳血管関門」という防御システムがあり、血管内に細菌やウイルスが存在しても、容易には脳内に細菌やウイルスが侵入できません。
 このジンジバリス菌は、繊毛を持ち組織内に侵入し、「ジンジパイン」の出すタンパク質分解酵素により、弱った血管を攻撃し、「脳神経関門」を容易に突破して脳内に侵入していくのではないかと考えられています。

 健康寿命延伸はとても大きな課題です。
歯科検診、定期的なメインテナンスを受けましょう!