【ちょっと使える保健指導】~驚くべき健康法!「養生訓」~

こんにちは。
歯科衛生士の城 明妙(しろ あけみ)です。

保健指導ネタのシリーズも提供していこうと思います!!
保健事業のご担当者様、人事・労務のご担当者様向けに、「ちょっと使える保健指導」をテーマにお送りしたいと思います。

驚くべき健康法!「養生訓」

クイズです。これまでに最も多くの日本人に読まれてきた「健康書」はどれでしょう?

1、家庭の医学 2、養生訓 3、世界最強の歯科保健指導 

正解は「2、養生訓」です。

養生訓は、江戸時代の儒学者 貝原益軒(かいばら えきけん、1630年12月17日(寛永7年11月14日)によって著されました。昔は「健康」という言葉がなかったので、養生訓。現代でいう、「健康訓」として考えるといいようです。「ウナギと梅」「天ぷらとスイカ」など、同時に食べてはいけないという「食い合わせ」の言葉が有名です。貝原益軒は生まれつき病弱だったそうです。古今東西の様々な健康法を調べて実践したおかげで、84歳まで元気だったと伝えられています。

貝原益軒(かいばら えきけん)が活躍したのは、元禄文化が華やかなころです。元禄といえば、庶民文化の時代。衣食住が足りて、一般庶民も白米や砂糖が口に入るようになった時代です。  

「生活習慣によ人生の後半を寝たきり生活を余儀なくされている方が急増しています」

戦争や飢餓で明日のわが身を考える余裕がなかった頃から比べ、庶民も健康について考え始める余裕が出てきました。
その影響で、売り薬が大量に製造されるようになり、一軒ずつ家を回る行商が全国に広がりました。これが「富山の薬売り」です。「養生訓」とインターネットで検索してみると、100冊以上出版されています。たった30年ほど前までは、寿命さえ長ければ健康で素敵な老後が待っていると考えられていました。

ところが「生活習慣によ人生の後半を寝たきり生活を余儀なくされている方が急増しています」そこで、平均寿命という言葉ができました。

貝原益軒(かいばら えきけん)は、歯や口にまつわる健康法についても書いています。    

病は口より入り 禍は口より出ず 歯の病は胃火ののぼるなり 唾液は吐いてはいけない 飲み込んで内臓を養う 

思い当たることだらけですね。気になる方は「養生訓」をぜひご覧ください。