感染症を知ろう!歯周病も実は・・・

こんにちは!
デンタルサポート歯科衛生士の橋田まゆみです。

昨今は新型コロナウイルスの影響が非常に大きく、感染症は常に身近にありますが、やはり脅威です。
今回のことでも自己の心がけがとても大切だと思いました。
ということで、今回のキーワードは「感染」です。

マスクする女性

1)感染症って?

感染症とは・・空気や土、動物や人の中に存在する病原性の微生物がからだに入って起こる病気のことです。
微生物とは細菌やウイルス、カビなどのことで、炎症を引き起こす微生物を病原体とよびます。

病原体がからだに入っても、病気になる(症状が出る)場合と病気にならない(症状が出ない)場合があります。
症状が出なくても、感染をしていれば保菌者(キャリア)になり、人に感染させる感染源になってしまいます。

主な感染の経路は以下のようなものがあります。

(1)接触感染

  • 皮膚や粘膜などへの直接的な接触、汚染された食器や食品や排泄物など
    (ノロウイルス、ロたウイルス、O157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など)
  • 血液、体液などが粘膜を通して感染(HIV、クラミジアなど)
  • 動物に咬まれたりすることで感染(狂犬病、トキソプラズマなど)
  • 蚊やのみ、ダニなどに刺されて感染(マラリア、日本脳炎など)

(2)飛沫感染

  • 咳やくしゃみで飛んだ唾液(飛沫)等を吸入
    (インフルエンザ、風邪、風疹、おたふくかぜなど)

(3)空気感染

  • 空気中に浮遊する蒸発した飛沫を吸入(ノロウイルス、結核菌など)

(4)母子感染

  • 母体から胎児や新生児への胎盤や母乳を介した感染

新型コロナウイルスは接触感染飛沫感染といわれています。

身近な感染症としては、風邪や食中毒、水虫やものもらい(麦粒腫)などがあります。
歯周病も感染症で、日本人が一番多く感染している感染症です。
お口の中の歯周病菌が増えて炎症を起こし、発症、重症化し、歯を失うという悲しい結末に向かいます。
成人の3人に2人以上感染しているといわれる歯周病。
自覚症状がない上に、全身疾患にも繋がるといわれている厄介者です。
感染させない、発症しないためにもプラークコントロールをしっかりとするようにしましょう。

2)感染症の予防

身近な感染症の風邪の原因はほとんどがウイルスになります。
鼻やのどの粘膜から侵入し、細胞に入るとどんどん広がり、炎症が起きると、発熱などの症状が現れます。
鼻やのどの粘膜が乾燥していると防御力が低下し、より発症しやすくなります。

食中毒は食材や食器の汚染から感染する場合が多く、肉やレバーなどはしっかりと火を通すことが大切になります。調理後は早く食べるようにし、冷蔵庫を過信しないようにしましょう。

手洗いや消毒はとても大切になりますが、感染症予防には抵抗する力である免疫力や体力も必要です。新型コロナウイルスも体力や免疫力の低い高齢の方が重症化してしまいます。

日頃から免疫力を上げることを意識し、バランスの良い食事や規則正しい生活を心がけ、適度な運動と十分な睡眠をとるようにしましょう。からだを冷やすと免疫力の低下に繋がりますので、汗をかいて体温が下がるのを予防したり、湯冷めをしないなどからだが冷えないような工夫も大切ですよ。

腸内環境を整えることも免疫力を上げる効果があるといわれます。
納豆やキムチなど、発酵食品を摂るのもお薦めですよ!

今回のキーワード「感染」。

先にお話した病原性の微生物は私たちの周りにビックリするほどいます。
特性を知り、対応することは効果的ですが、
なにせ、目に見えない細菌やウイルスが相手です。
いつ、どんな病原性微生物と接触するかもしれないので、
常日頃より、正しい手洗い、うがいや掃除を習慣にしているも大切ですね。
でも、掃除って終わりがなくて、難しくないですか?
掃除のコツなんて教えてくれなくていい。
誰か!!掃除しに来てくださ~~い!!!

私のやり方、ちゃんと除菌できてる…?
「医師と掃除のプロ直伝」の掃除術やってみた