「食べる機能と窒息を知る」お正月に注意するのはお餅だけ??
こんにちは!
デンタルサポート歯科衛生士の城 明妙(しろ あけみ)です。
気がついたら12月。サツマイモをふかして、少しだけお塩を振って食べることにはまっています。
先日、そのサツマイモを飲み込んだ瞬間、のどに貼りついて苦しい思いをしました。「寄る年波、仕方ない」と知人に言われましたが、私はあきらめません!
さて、今日は「注意が必要な食べ物」についてお話しします。
1)お正月に注意するのは、お餅だけ?
年末年始はいつもなら実家に帰省するのですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、今年は無理ですね。
今、一番心配なのは、高齢の両親がお餅を詰まらせたりしないかです。
しかし、窒息に注意が必要なのは、高齢者だけではないことや、お餅だけが危ない食品ではないことをご存知でしょうか。
実は年間を通して窒息が多い食べ物は、ごはんやパン、お菓子類です。
お餅は危ないといわれているので、注意して食べることが多いと思いますが、
ごはんやパン、お菓子類は意外と噛まないで飲み込んでしまうのです。
油断をしているからこそ、苦しい思いをされる方が多くいます。
苦しかった!で、終わってしまえば、いいことなのですが、窒息は命にかかわることもあり、とても注意が必要です。
食べる機能が低いと危ない食品については、お子さんの窒息のアドバイスがまとめられている
以下のサイトがとても参考になります。
2)食べる機能が低くなるって?どういうこと?
では、「なぜ詰まるのか?」についてお話しします。
噛んで食べる力が弱いのは、乳幼児・小児と高齢者です。
「8020(ハチマルニイマル)運動」~80歳になっても20本の歯を残そう!~ は皆さんご存知でしょうか?
歯がたくさんあれば、何でも食べられる!と思いがちですが、食べることや飲み込むことは、歯があるだけでなく、
お口の周囲の筋肉や、舌、首などの筋肉の力と唾液がとても大切な役割を担っています。
最近「フレイル(虚弱)」という言葉をよく耳にしませんか?
特に「オーラルフレイル(口が弱る)」を予防することは元気な生活を送ることにつながり、健康寿命を延ばします。
歯の数の維持にプラスして、お口の機能の維持を行ってこそ、何でも食べられて、お話ができ、
生き生きとした表情の源となるお口が維持できます。
私が実践しているお口の体操は、「あいうべ」だけです。
「あいうべ」をゆっくりはっきり言い続けると、1分間で10回以上できます。
結構疲れますが、1日1回、たったの1分だけ。お口の体操や舌の体操を習慣にしてみませんか?
3か月後には、表情筋がリフトアップすること間違いなしです!(個人差はあると思います)
それでは、また次回をお楽しみに!